『教養としての「税法」入門』(木山 泰嗣)

日本実業出版社、2017年
おすすめ度:★★★★★

「1974年横浜生まれ。青山学院大学法学部教授(税法)。上智大学法学部を卒業後、2001年に旧司法試験に合格し、2003年に弁護士登録。その後、ストック・オプション訴訟などの大型案件を中心に、弁護士として、税務訴訟・税務に関する法律問題を取り扱ってきた(鳥飼総合法律事務所。2015年4月から客員)。2015年4月から現職(2016年4月から、同大学大学院法学研究科ビジネス法務専攻主任)。
本書では、「税が誕生した背景」「税金の制度や種類」「税法の重要な判決」などを取り上げ、豊富な事例とともにやさしく解説しました。」



とあるブロガーさんが絶賛していたので読みました。
本当におすすめです。
内容がしっかりしていて、それなのに読みやすい言葉で書かれていてどんどん読み進められます。

判例を例に出しながら、税法の原則や考え方の枠組み、主要な論点などをうまく説明できていて本当に分かりやすいです。
武富士事件、サラリーマン税金訴訟、ストック・オプション訴訟、ホステス源泉徴収事件など。


驚いたのは、我が国の所得税法が明治憲法(1889年)よりも前の1887年に勅令によって創設されていたことです。ちなみに相続税法は1905年です。



あと、日本政府の主要財源の変遷も面白かったです。

地租(1892年56.5%、1902年28.2%、1912年19.3%)
酒税(1892年23.5%、1902年38.6%、1912年24.1%、1918年18.1%)
所得税(1887年0.8%、1902年4.5%、1912年10.0%、1918年18.4%)


※酒税は江戸幕府のものを引継ぎ、1880年に酒税税制整備、1896年に「酒造」税法制定

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